調査概要
調査計画
調査実施
・1. 出来事:観察やインタビューから得た行動データ
・2. 心の声:1. で描いた出来事の状況を想像し、「ユーザの心の声」を一言で表現する
・3. 価値:1. と 2. を手掛かりにして、ユーザの価値を抽出する
分析
・他のアイドルファンにもアピールできる価値
特定のアイドルのファンが自分達独自の方法で応援していたり、
ライブ後にファン同士でお互いに感想を述べ合っている事象についてです。
単一のアイドルのライブ会場だったらやはり大きな発見ではないのですが、
フェスと言う他のアイドルのファンも集まる場であるため、
少し捉え方を替えて他のアイドルファンに向けてのアピールをしているのだと解釈しました。
・お試し参加が出来る価値
やや遠目にライブを見ている人や、少し遠慮がちに応援をしている事象についてです。
それほど熱心なファンではなくても、(個別の申し込み・応募をせずに)気軽に参加できるので、お試し参加できる価値があるのだと考えました。
また、先ほどのファン以外の人に向けてのアピールと一緒に捉えると、
「見本市」としての価値があると考えました。
・寄り道も含めた旅程を決められる価値
これは、タイムテーブルを元に一日の明確なルートを決めているという事象からで、
自分で好きなようにルートを決められるという部分に価値があると考えました。
また、こちらは「厳密にルートを決めている」という事象ですが、
1 つ前のお試し参加と一緒に捉えると、「偶然の出会い」まで含めて
自分で選べるのではと思います。
ちょうど、ショッピングモールを周るような感覚で、
目当ての店とは別に、知らない店も見て周るイメージです。
ここまでがライブ会場での話ですが、
次は会場全体の話です。
・会場内の何処にいても楽しめる価値
現状もライブ以外に各アイドルの良さを知れるようなイベントは設けられていますが、
やはり会場に縛られてしまうため、違う方法で寄り道を設計できると良いかと思います。
ディズニーランドの良さはアトラクションだけでなく空気感があるかと思いますが、
アイドル現場での空気感的な楽しさは何があるのでしょう。
考察
今回の観察では、昨年とは異なる発見が得られるように注意しました。
その際、
・実際に行われている行動
だけでなく
・その場で行われていない行動
も見ようとしました。
(例:「待ち行列で盛り上がっていない」)
しかし分析の際には、価値として捉えて良いか少し迷いました。
「やっていない」というのは事実ですが、
「○○をしたい」というには根拠が少し弱いからです。
その片鱗(例:「小さくコールしていた」)でも見えれば良いのですが、
「耳を澄まして聞いていた」などになると、観察するのは難しそうだなと感じました。