受託開発者のデザインメモ

現在学んでいる UX デザイン・サービスデザインについての振り返りや、自主的な調査活動について書いています。

X Design Academy Basic #05 ペルソナ作成と上位下位関係分析

X デザイン学校 Basic 5 回目の授業は「ペルソナ作成と上位下位関係分析」。


前回の授業後、グループの各メンバーが 1 人ずつ本番のユーザインタビューを実施しました。
今回はその結果を元に、ユーザについての分析を行っていきます。

作るものは、
・価値分析
・ペルソナ
・エクスペリエンスマップ
の 3 つで、通称「UX 3 点セット」と呼ばれるそうです。
(恐らく、山崎先生界隈の話だと思いますが…)

 

価値分析

価値分析には上位下位関係分析法を用いました。
この授業が始めるまでにインタビューの書き起こしを行っていたので、それを元に気になる行動・考え方などを付箋に書き出します。
書き出した付箋はユーザにとっての意味や状況に沿ってグルーピングしていき、本質的な欲求・価値を導きます。

 

インタビュー対象者は 6 名いましたが、今回はこの中から近いと思われる 3 人に絞って実施しました。

 

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この手法は昨年度から何度か実施しており、自分でもこだわり(?)を持ってやってはいるのですが、なかなか意味のある情報が抽出できず本当に難しいです。
浅野先生からは「雑味が残るように」と言われており、自分では「文脈を残すことが雑味に繋がる」と理解して、付箋に書くときは細かく書いている(つもり)ですが、上に上がる(グルーピングしていく)につれ、シンプル過ぎる欲求になってしまいます。

 

加えて、今回のワークでは残念ながら声の大きい人の意見に流された印象で、他の人の発言を遮り気味に主張するなどしたため周りのメンバーの視点が十分に入れられず、またでき上がった結果に満足して終わってしまい、ラダーアップした結果(個々の行動・考えからまとめ上げた本質的欲求価値)を、ラダーダウンして確認する(本質的欲求価値に個々の行動・考えが当てはまっているか確認する)こともされませんでした。
抽象的な情報をまとめているのでたくさんの捉え方(グルーピングの仕方)が考えられ、丁寧にやりたい所でしたが、ワークショップ特有の時間の短さによる難しさと、ファシリテーションがアウトプットの質に影響するということを実感しました。

 

実際の業務でやる場合には、場をコントロールできるように、UX・サービスデザイナーとして権威を持つことが大事で、そのためには、自信を持てるように正しいやり方を覚える必要があるなと考えさせられました。
ただし、これについては
・プロトタイプ志向(完璧を求めず、何度も繰り返す)
・道具を持ちすぎる人は使えない
という考えと逆行するため、一概に言えないなとも思います。

 

ペルソナ

次にペルソナの作成です。
価値分析の対象にした 3 名から代表的と思われる人を 1 名選び、その人の情報を元にペルソナを作ります。 

 

記載する項目としては、
・基本情報
・役割(ユーザロール)
・目標(ユーザゴール)
があります。

その場では簡易的な情報のみを記したペルソナを作成し、後から正式なペルソナを作成するようにしました。

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エクスペリエンスマップ

最後にエクスペリエンスマップの作成です。
カスタマージャーニーマップとも言われ、ユーザの体験を視覚化するものです。
横軸は時間軸で通常変わりはないですが、縦軸は行動・思考の他、プロジェクトによって必要な情報を入れて行きます。

 

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今回のインタビューでは、テーマに関するジャーニーマップを描けるような情報は聞いていませんでしたが、ペルソナが行いそうな行動・思考を想像で記載していきました。


こちらも宿題で肉付けしていくことにしましたが、元となる情報があまりないため、かなりふわふわしており、意味のあるものになったかは不明でした。
特に指示が無くても調査として当たり前なものと捉え、インタビューの時に聞いておいた方が良かったかもしれません。

 
宿題ではこの 3 つを完成させ、次回は発想法に臨みます。