受託開発者のデザインメモ

現在学んでいる UX デザイン・サービスデザインについての振り返りや、自主的な調査活動について書いています。

自主調査 - アーティスト・イベント - ボーカル教室発表会 2018

調査概要

ここ数年お世話になっているボーカルスクールの先生がいるのですが、
そこの発表会があったため、動画の撮影係の傍ら観察を実施しました。
 
その先生は、元々は大きなスクールの中で講師をされていましたが、
現在は高円寺に個人で教室を開いています。
発表会の時間は 12:00-16:00 で 21 組の生徒が出演しました。
場所は同じ高円寺にあるライブハウスで、駅から 5 分程度の場所にあります。
ちなみに当日 08 月 25 日は高円寺阿波踊りの初日で、終演後の夕方には多くの人が通りにあふれてました。
 

エピソード・ストーリー

参加する生徒の中にはセミプロや事務所に所属する方がいるため、
撮影した写真はアップロードできません。
書き出した付箋のみで説明します。
 

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エピソード:会場に来ているお客さんが、壁に寄りかかりながら体でリズムを取ったり、手にしたサイリウムを軽く動かしたりと、小さな動きでリズムを取っている様子が見られました。

ストーリー:盛り上げ系の曲では手拍子することもありますが、基本的にはあまり目立たないようにしているのかもしれません。特定のアーティスト向けのライブとは真逆の感じですね。 
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エピソード:見に来ているお客さんの内、特に一人で来ているお客さんは、盛り上がろうとすると周りの目が気になるのか、辺りを見渡す行動が何度か見られました。

ストーリー:上記同様、特定のアーティストのライブではないので、周りとの一体感というのがあまり無く、応援がしづらいのかもしれません。 

 


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エピソード:
生徒が歌った直後や全体の終演後、生徒同士で会話したり声を掛け合っている様子が見られました。ストーリー:発表会においては、生徒がアーティストとファンの両方になるのだなと捉えました。

エリア

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エリア:
一般のライブではなく「生徒の発表会」のため、「皆で盛り上がって一体感を出す場」ではなく、「生徒同士のコミュニティを意識したコミュニケーション促進」の方が、場の方向性としては適切なのかもしれません。
 
ただし、今回生徒側の調査が十分にされていないですが、
セミプロの生徒にとってはライブな場の方が望ましいと思われるため、
その区切りが必要かもしれません。
 

考察

今回はエピソードが少なく、あまり十分検討できませんでした。
初めてではなく何度か見ている場所のため、観察ではなく眺めているだけに
なっていたのでしょう。
定期的にユーザー調査をしているサービス会社が、
「調査から得られる情報が少なくなったら、ユーザのことがある程度分かった状態」
という判断基準にしていましたが、さすがにまだ回数が少ない気がします。
 
もし追加で調査をやるとしたら、生徒さんや生徒の関係者にインタビューすると、
エピソードについてより詳しい情報が得られそうです。