調査概要
==================================================
現地調査実施
デブリーフィング
会場の通路脇には座り立ち見の人達が約 3 列ずつ居ました。座りの人たちは、ござやシート、簡易椅子などを持って来て、花見のようなスタイルで見物していました。
テーブル替わりだったのか、瓶ビール(?)のケースを肘置きに使っている人もいます。
会場近くの住宅やお店のベランダなどから見物する人もちらほらいました。
(ただし、そこまで多いという感じではないです)
沿道のシート上では、子供たちが踊りに飽きているのか、UNO がテーブル上に広げられていました(なぜかハンドスピナーも…)
商店街にある演舞場では、人だかりが多く人の密度も高いため、子供連れのお父さんが肩車をしたり抱え上げたりして見えるようにしています。
ある演舞場の終端地点では、多くの人がスマフォで踊りの様子を撮影していました。カメラで撮影する人もいますが、圧倒的にスマフォが多い感じです。
高円寺では元々そういう風習なのかもしれないですが、地面に座り込んでいる人が多かったです。子供たちだけかと思いきや、大人も一緒に座り込んでいます。
沿道脇の一つのシートでは、椅子をテーブル替わりにしていました。モザイク上から分からないですが、青い椅子に牛丼が乗っています。
ストーリーの検討
こちらは阿波踊りに直接関係の無い部分についてです。
「演舞場近くの飲食店では、踊りが見えない席にも人が入っている。また、会場でも多くの人が食べ物を抱えて見物している。踊りそのものではなく、雰囲気を楽しむ人が多いと思われる」
こちらは観覧についてです。
「高円寺は住宅も多く、会場付近には建物から見られる場所も多いが、実際にその位置から見ている人は多くなく、出来るだけ会場近くに行って見たい人が多いと思われる」
エリアの検討
次はストーリーを元に「エリア」を決めます。エリアとは「ステークホルダーが取り組むべき課題や機会を客観的に記述したもの」です。明らかに問題であるものや、メッセージ性のあるものなどが考えられます。
「住宅も多く、家族で見に来ることが多いイベントだが、子供が十分に楽しめるとは言い難い。子どもが積極的に参加できるようにデザインすることが望ましい。」
より家族向けに焦点を当てたエリアです。どのイベントでも家族連れは子供が楽しめるかが重視されるので、現実的なテーマかと思われます。(逆に言うと捻りはないですが…)
「多くの人が集まる一方、最前の方で踊りを見ている人以外は、通常の一般的な祭りとあまり変わらない見物の仕方になっている。阿波踊りらしい関わりを検討し、差別化したい」
そこまで問題になるのかは不明であり、少々こじつけ感はありますが、阿波踊りらしい部分を見物者が得られると、より良くなると考えました。常連の方へのインタビューなどができると、より深掘りして確認できたかなと思います。
考察
本来のワークでは、複数出てきたエリアの中から、特に注目するべきエリア(=フォーカスエリア)を選び出します。
そして、そのフォーカスエリアについてアイディエーションを行い、解決方法やイノベーションアイデアを考えて行きます。
今回のワークではそこまではやりませんでしたが、個人的には「子供連れの阿波踊り参加」について興味があります。スケジュールや交通整理などの課題はありそうですが、連と連の間や一定間隔ごとに子供が演舞場を通るなどすれば、家族でのイベントへの参加具合が上がるかなと思います。