X デザイン学校 Basic 3 回目の授業は「UX リサーチ設計」。
前回立てた未来のビジネスモデルを元に、対象となる顧客についての機会探索を行っていくのですが、今回はその準備として調査計画を立てました。
今回の講師は奥泉直子先生。
質的調査で代表的なものは、デプスインタビュー、エスノグラフィ、日記調査と 3 つあるのですが、それぞれ利点・欠点があり、これらを必要に応じて組み合わせて使うとのこと。
去年も「トライアンギュレーション(方法論的複眼)が重要」とは言われていましたが、「質的調査だけでなく量的調査についても意識すること」をイメージしていたので、さらに「質的調査の中でも複数の調査方法の使い分ける」というのが新しい視点でした。
また今回の調査では、調査計画書やリサーチガイドを作成しました。
これまで調査を行ったことがあるのはワークショップやアイデア出しの時だけであり、
計画書でクライアントに何を・どの程度報告するのか分からなかったのですが、
具体的な項目を知ることができて非常に参考になりました。
とはいえ、それほど突飛な項目があるわけではなく、目的を明確にし、それに合わせて調査法の選択やリクルーティングを行う、という感じでした。
・講義中に作った暫定の計画書
リサーチガイドは実際の調査時に使う資料で、インタビューであれば、調査の背景・目的やインタビュー対象者への説明、具体的な質問項目が書かれたシートになります。
質問項目設計時には、奥泉先生から
「立てた仮説について、それを検証する質問項目を考えるように」
との指示がでました。
・質問事項の設計過程
これまで、調査段階では極力仮説を持たない方が良い、と思っていたため、
どういう意図かを講師の方々に聞いてみると、
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・できるだけ「バイアス」は持たないようにはする
・ユーザの「価値観」に対して仮説を持たないと、どんな質問をすればよいのかが
分からないので、まずは考えてみる
・実際のインタビューでは、自分の持っている仮説の検証と、探索的な質問の両方を行い、比重としては探索的な質問をメインとする
・自分たちが考えた「サービス」に対しての仮説は持たない用が良い
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ということでした。
教科書などの言葉を鵜呑みにするのは良くないな、と改めて実感。
今回は宿題が出ており、次回までに対象者 1 人についてパイロット調査を行い、結果を報告します。
次回へ。